人間学がしてはならないことは人間を中心におくこと、このことである。

人間学がしてはならないことは人間を中心におくこと、このことである。
ヴィクトール・E・フランクル
人間の存在は自立も自足もしていない。人間は「ホモ・パティエンス」(苦しむヒト)、つねに外部の影響に晒されてあるものだと、オーストリアの精神科医は言う。だから人間とは何かと問うとき、自分の側から見たり自分を尺度にしたりしてはいけない。「人間がすべてとなったとき」こそ、ヒューマニズム(人間主義)は危機に瀕すると。『苦悩の存在論』(真行寺功訳)から。
「折々のことば」より

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